にんにくにはアリシンという成分が多く含まれ、古くから滋養強壮・疲労回復に効果があることが知られています。
このにんにくに含まれるアリシンは近年、チフス菌や赤痢菌などの病原菌に対しても抗菌・殺菌作用があることで注目を浴びている成分のひとつなのです。
また、同じようにたまごの栄養価が高いことも、当然のように知られています。白身は高たんぱく、黄身には良質の脂質
(中性脂肪やレシチン)と鉄、カルシウムなどのミネラル分、ビタミンAとDを豊富に含んでいます。
「にんにく卵黄」はその名前のとおり、にんにくとたまごの黄身を材料に作る健康食品です。
特に九州地方では昔から一般家庭で親しまれていた健康食品のひとつなのです。
体に対して良いことずくめのにんにくとたまごという、どちらも健康維持には効果ある食品をあわせて得られる食品を一緒にとることで、それぞれを単独でとることでは得られない相乗効果を発揮してくれるのです。
このふたつを一緒にとることで、にんにくの有効成分アリシンと卵黄に含まれる中性脂肪が結びついて「脂質アリシン」という物質ができます。
「脂質アリシン」はビタミンEと同じく体内で強力な抗酸化作用というはたらきをするのです。
抗酸化作用により体内では老化の原因になる活性酸素を排除し、若々しい体を維持してくれるのです。
また悪玉コレステロールを分解するレシチンは「脂質アリシン」の存在によってその機能を活発化する性質をもち、動脈硬化や心臓疾患などの予防に役立ちます。